汎用ロジックICでデジタル時計を作る(8)

(前回)

 今回はケースを加工して組み立てに入ります。
 以前作った図面をケースに貼り付けてカーボン紙で転写します。

 時間表示部分の四角い穴は開口部を斜めに削り、3000番の紙やすりでなんとなく艶を出しておきます。

 これでケース加工は終わりです。

基板取り付け

 下の基板から順に組み込んでいきます。最初は1段目の基板とDCジャック。基板のネジ穴にはGNDを接触させ、シャシーアースを行います。

 次は二段目の基板と、充電池・スイッチ類を取り付け。ピンヘッダの位置合わせが難しい……

 三段目で終了です。基板の高さも問題なし。

 曜日表示部分は、黒く塗った厚紙に白のプラ板を裏から貼って文字を書いています。きちんとした字を紙に印刷して貼ると紙の繊維が浮かび上がってしまいますし、プラ板に印刷する環境も持っていないので手書きにしました。

 蓋を閉じたところ。

完成

 動かした様子です。アクリルスモーク板が良い感じに光を際立たせています。時限爆弾に見えなくもありませんが時計としての機能は問題ありません。
 上についている四つのスイッチは、左から時間調整スイッチ、調整桁移動スイッチ、時間アップスイッチ、時間ダウンスイッチです。ケース前面のトグルスイッチは減光スイッチとなっています。

 減光スイッチで暗くなります。

 というわけで、汎用ロジックICで作るデジタル時計が遂に完成しました。時計の基本機能しか持たない非常に簡素なつくりですが、部屋に置いておく分には問題ないでしょう。

おわり

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