汎用ロジックICでデジタル時計を作る(3)

(前回)

 今回は時間調整を行う部分を製作します。ここは時間カウント部と時間表示部が接続されます。

回路説明

  • チャタリング防止回路
     RCによるローパスとシュミットトリガでプッシュスイッチのチャタリングを防止します。R=10k、C=0.1uが経験的に効果があります。入手性も良い定数のためおすすめです。
  • 時間調整回路
     SW4は時間調整をする際に押すスイッチで、押すと時→分→秒→曜日の順で調整できる部分が変わります。これにはカウンタ74HC393とデコーダ74HC139を組み合わせています。74HC393の出力CをCLRに接続すると、BCD出力が0~3の間で繰り返します。
     7セグメントLEDのアノードコモンにはAND回路を入れておき、ダイナミック点灯を可能にしています。

製作

 隣の基板と接続するピンソケットは手持ちを切断して任意のピン数を作ります。

 そして必ず1ピンが犠牲になります。

 完成。

動作確認

 動作確認には前回製作した分周回路が必要です。接続して動作確認します。

 時間調整時はコロンが8Hzで点滅します。SW4を押す度に点滅する桁が変わります。

 時間調整時は4Hzの信号を使います。これを時間カウント部に入力すると、時間を手早く進めたり戻したりできます。

 ひとまず完成です。

(続き)

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